
エッジAIソリューションの大手プロバイダーである Aetina Corporationは本日、 NVIDIA Jetson Thor モジュールを搭載した次世代エッジAIプラットフォーム 「AIB-AT」シリーズ を発表しました。急速に拡大するフィジカルAIアプリケーションにおける高性能・低遅延エッジインテリジェンスへの需要に対応するため設計された本シリーズは、Aetinaの 「DeviceEdge」 シリーズを大きく充実させ、フィジカルAIおよびロボティクス向けの量産対応コンピューティングプラットフォームの提供において大きな飛躍となります。
AIB-ATシリーズには、NVIDIA Jetson T5000モジュールを搭載した「AIB-AT78」と、NVIDIA Jetson T4000モジュールを搭載した「AIB-AT68」がラインナップされています。 NVIDIA Blackwell GPUアーキテクチャを採用した両プラットフォームは、140 mm × 165 mmのコンパクトなフォームファクターで卓越したAI演算密度を実現します。この設計により、ヒューマノイドロボット、自律型倉庫車両、手術支援ロボット、農業用ドローン、設備点検ロボットなど、スペースに制約のあるシステムへの導入が可能です。
リアルタイム推論とセンサーフュージョンのための圧倒的なAI性能
AIB-ATシリーズは、先進のNVIDIA Jetson Thorプラットフォームを活用することで、汎用ロボティクスおよびフィジカルAI向けに最高水準の性能でリアルタイム推論を実現します。最大2070 FP4 TFLOPSのAI演算能力と128 GBのメモリを備え、前世代比で最大7.5倍のAI性能向上を達成しており、マルチモーダル認識、センサーフュージョン、生成AI推論などの複雑なワークロードに対応します。
この卓越した性能により、開発者およびシステムインテグレーターは、ヒューマノイド、高度医療機器、自律型マシンなど、エッジでの決定論的かつ低遅延な処理を必要とする高度なロボットシステムを構築できます。
産業グレードの接続性とセンサー統合
Aetinaは、産業用ロボティクスおよび自律システムの厳しい要求に対応するため、AIB-ATシリーズを専用設計しました。AIB-ATシリーズの大きな差別化要因は、高スループット・低遅延のAIデータ交換を可能にするデュアルRJ45 10GbEポートを標準搭載していることです。さらに、決定論的なモーション制御に対応する専用のRJ45 1GbE EtherCATポートを1つ備えており、ロボティクス開発者は認識、意思決定、制御を1つのコンパクトな量産対応システムに統合できます。
制御の統合に加え、AIB-ATシリーズはフィジカルAIワークロードに最適化された包括的なセンサーおよび拡張サポートを提供します。NVIDIA Holoscanに最適化された高速QSFP28接続により安定した低遅延のセンサーストリーミングを実現し、120ピンMIPIインターフェースは高度なマルチビュー認識のために最大8台のGMSLカメラに対応します。追加のM.2拡張スロットにより、PCIe Gen5 NVMeストレージ、ワイヤレス接続、精密ナビゲーションとグローバル時刻同期のための1PPS機能付きオプション4G/5Gが利用可能です。
実環境での産業導入を想定して設計された本プラットフォームは、9〜48 Vの広範囲の入力電圧に対応し、-25℃〜80℃の動作温度範囲で安定動作を実現します。これにより、工場、倉庫、医療施設、屋外自律システムなど過酷な環境でも一貫した性能を発揮します。
次世代フィジカルAIの実現に向けて
Aetinaのプロダクト部門バイスプレジデントであるRichard Hungは次のように述べています。「生成フィジカルAIは、機械が現実世界で認識し、判断し、行動する方法を変革しています。ダイナミックな倉庫内を移動する自律型搬送ロボットから、リアルタイムで把持を適応させるロボットアーム、精密で複雑なタスクを実行する手術支援ロボットやヒューマノイドロボットまで、フィジカルAIは前例のない適応性を実現します。当社のAIB-ATシリーズは、これらのアプリケーションに求められる演算密度、産業グレードの信頼性、柔軟な接続性を提供するために専用設計されています。」
次世代フィジカルAIアプリケーション向けアーキテクチャ
NVIDIA Jetson Thorは、生成推論とマルチモーダルセンサー処理のために専用設計された新しいクラスのロボティクスコンピューティングプラットフォームです。AIB-ATシリーズは、NVIDIA Isaac、NVIDIA Metropolis、NVIDIA Holoscanを含むNVIDIA AIのオープンモデル、オープンソースフレームワークおよびライブラリのフルサポートに加え、NVIDIA Blueprint for video search and summarization (VSS)などのエージェンティックAIワークフローにも対応しています。オープンなNVIDIA Isaac GR00T Nロボットファウンデーションモデルなどのビジョン言語アクション(VLA)モデルから、NVIDIA Cosmos Reasonなどのオープンな推論VLMまで、AIB-ATシリーズは開発者に強力なプラットフォーム基盤を提供し、シームレスなクラウドからエッジへの展開体験を実現するとともに、フィジカルAIイノベーションの実装を加速します。
AIB-ATシリーズ は2026年第1四半期末に発売予定です。詳細については、 https://www.aetina.com/jp/をご覧ください。
